日本最初の公園指定
飛鳥山公園は1873年(明治6)の太政官布達により指定された日本で最初の公園です。
公園の設置に関するこの布達の内容は、「人口が多い都市の、昔からの景勝地、旧跡などで人が多く集まる場所を『永く万人偕楽の地』として『公園』に制定するので、府県は場所を選定して申請するように」というものでした。飛鳥山は八代将軍徳川吉宗が桜を植えて開放して以来の、庶民の憩いの場です。東京府は上野・浅草・芝・深川、そして飛鳥山の5公園を指定しました。時代により姿を変えつつも、飛鳥山公園は今も人々に親しまれています。
画像:「東京名所鑑 王子飛鳥山之図」落合幾英/1890年(明治23)/北区飛鳥山博物館所蔵